代々木上原に今年1月にオープンした「セララバアド(Celaravird)」というレストランに先日行ってきました。
このお店の存在を知ってから行きたいと思ってすかさず予約して、行ったのが予約した3ヶ月後です。
それだけ待った甲斐があるレストランでした。
橋本宏一シェフはスペインのエルブリやデンマークのnomaを経験して、マンダリンオリエンタル東京のタパスモラキュラーバーの料理長も勤めた分子料理、モダンガストロノミーのスペシャリストです。
メニューは6,800円のディナーコースのみで、7時から一斉スタートです。
6時半からオープンなので、軽く飲みながら始められます。
まずは、北海道のどろぶたの生ハムとオリーブオイル。(これはコースとは別メニューです)
コースが始まる前の一品。シャンパンと一緒にいただきました。
十勝の森を泥だらけになって走り回っている豚さんということで、まさに土臭いような感じのするとても濃い味の生ハム。
そしてスプーンの上にはオリーブオイルの玉。生ハムと一緒に口の中に入れてプチっと弾ける感覚を楽しみます。
最初から驚きの美味しさでした!
店内は木のぬくもりが感じられる明るい雰囲気で小物もかわいかったです。
「ホタルイカと昆布のタルト」
ここからコースのメニューがスタートです。
いきなりかわいい缶の容器に入って出てきました。
サクサクの生地の上に昆布とホタルイカが乗っていて、口に入れると磯の香りが広がります。
みなさんいろいろ違った缶で出されていました。
「ストーンポテト」
石のうち一つだけ食べられるジャガイモなのです。
事前に他の人のブログとかを見て知っていたのですが、見ていたのと実際に食べるのでは大違い。
食べた瞬間、なるほどーって感じなのです。
真ん中はアンチョビとバターのクリーム。左側は塩です。
味は函館のジャガイモに塩辛を乗せて食べるのとちょっと似ているなぁと思いました。
全然違うんですけど。
「春の高原」
これは料理なのか?って感じですよね。
バラの香りのムースにクランベリーと蜂蜜。左側はお花のサラダです。
周りのチョウチョはリンゴだそうです。
まさに華やかな一品でした。
「春の大地Ⅰ」
野菜のフリッターです。
土に見えるのはアボカドと蕗味噌のディップだそうで、それをつけながら頂きます。
衣がサクサクで野菜に苦味があって大人のおいしさでした。
ここで自家製パンが登場。
スノーピークのコロダッチポットで焼いたようです。
外はカリカリ、中はモチモチでおいしい!
こんなやり方でパンが焼けるんですねー。
「スモークエッグ」
温泉卵を瞬間燻製しているそうです。
容器を開けたとたんに煙がふわっと立ちのぼり、同時に香りも楽しめます。
アスパラも入っていてチーズをかけて頂きます。
「北寄貝 ウド 海藻」
ご飯に北寄貝の肝と昆布のオイルのソースだそうです。海ブドウも添えられています。
北寄貝は柔らかくて適度な歯ごたえがあって、口に運ぶたびに濃厚な磯の香りがしてすごくおいしかったです!
「才巻海老 菜の花」
かなり濃厚な海老のビスク。
菜の花も海老の味と合いますね。
「短角牛 空豆」
メインです。岩手の短角牛に赤ワインのソースとエシャロットのソース。
見た目もアートな一皿。もちろんおいしかったです。
実山椒がピリッとアクセントになっていました。
「春の大地Ⅱ」
2つめの大地はデザートです。
ゴボウのガトーショコラ、生姜のアイス、イチゴのリキュールミルク。
それぞれの素材の味が際立っておいしかったです。
「オリーブオイルグミ、フランボワーズと山椒、パチパチオレンジ、よもぎマカロン」
4種類のデザート。温かい飲み物もあるというのでコーヒーも一緒に頂きました。
それぞれに発見があるおいしさでした。
これで全てのメニューが終了。
全部少しずつの分量なので物足りないのではとも思っていたのですが、そんなことは全然無くてお腹いっぱいになりました。
全ての料理が見た目が楽しくて、驚きもあり、味ももちろん美味しくて、すごく楽しい時間を過ごせました。
事前にいろいろブログとかを見て大体出てくる料理は知ってたりしてたのですが、実際に行ってみると驚きや発見の連続で百聞は一見にしかずというのを体験できました。
来年にはミシュランの星を取るのではないかなと思います。
最後に次の予約も聞いてくれたのでまた3ヶ月後ぐらいに予約をしました。次は秋のメニューだそうです。
予約はWebからもできるのですが、どんどん予約が埋まっている状況でWebでは実質取れない状況みたいです。気になる方はお店に直接連絡してみるのがいいと思います。
本当に素敵な体験で、こんな素晴らしい料理が6,800円で本当にいいの?っていう良心的な値段設定もすごいです。
飲み物を結構飲んだので一人15,000円ぐらいかかってしまいましたが、それでも安いと思います。
橋本シェフはたまに席に来て話しかけてくれたりしてとても気さくな方でした。
服装はカジュアルな感じで全然大丈夫です。襟のあるシャツを着ていけば全然問題ないと思います。
また次回に行くのがすごく楽しみです!
▼リンク
・Restaurant セララバアド Celaravird
・セララバアド – 代々木上原/西洋各国料理(その他) [食べログ]